ICL手術で視力回復!体験談

目が悪く、眼鏡やコンタクトを普段使用している方で「裸眼の生活」に戻れたらなと思ったことはありませんか。

 

それを叶えられるのが視力回復手術です。筆者は2022年8月下旬に視力回復手術の1つであるICL手術を受け、裸眼での生活を始めました。

 

本記事では筆者のICL手術の体験談に加え、コンタクト代との比較、医療費控除の方法など経済的なメリットについても解説いたします。なお、本記事はあくまで筆者の体験談のご紹介であり、ICL手術を推奨するものではございません。

 

ICL手術とは何か
ICL手術とは虹彩の裏側にコンタクトレンズを挿入して近視・遠視・乱視を矯正する手術です。ICLは「眼内コンタクトレンズ」とも言われており一度手術を受けると半永久的に使用することができます。また、レンズが合わなかったり、白内障の手術をするなどの場合、レンズを抜去することも可能です。

 

 

なぜICL手術を受けようと思ったか
目を切開することに不安な部分はありましたが、それでも決心した決め手は生活の快適さと、経済的メリットです。
生活面でのメリットは、コンタクトを装着する手間が省けること、長時間のコンタクト装着によるドライアイから解放されることが挙げられます。経済的なメリットは、コンタクトレンズ代金と比較して判断しました。筆者は乱視のワンデーコンタクトを使用していたため、年間で5万円ほどかかっていました。今回の手術代がトータルでおよそ80万円でしたので、16年程度でICL手術の方が安くなる計算です。ただし、ICL手術はレーシック手術に比べて高額で、両眼で50~80万円程度かかります。筆者がレーシック手術ではなく、ICL手術を選んだ理由は、レンズが合わなかった場合にレンズの抜去ができるという可逆性があるからです。

 

 

スケジュール
手術前から手術後のスケジュールなどについて簡単にまとめました。スケジュールや点眼方法、行動制限は病院によって異なりますので参考としてご覧ください。

 

まず、手術前には2度検査を行いました。検査前3日間はコンタクト使用制限があるので注意が必要です。手術を行える状態かを確認し、レンズの注文を行います。レンズの在庫状況によっては、1ヵ月以上待つこともあるようです。レンズが届くと電話で連絡が来て、手術日の予約をします。土曜日が最も人気で3ヵ月程度待たないと予約できないようでした。筆者は金曜日の午後に手術をして土日をゆっくり過ごすプランにしました。
手術後も頻繁な点眼や、一部行動制限がありますので手術後の予定を入れる際は注意が必要です。大切な目の手術ですから、目に負担の少ないスケジュールが望ましいでしょう。

手術中の様子
いざ手術着を着て点眼麻酔をするとき、後悔と恐怖感がこみあげてきて手が震えていました。手術が始まると、眼の部分だけ穴が開いているタオルのようなものをかぶせられ、その上にまばたきを防ぐ器具を取り付けられます。その後、潤いを保つための液体が目に入れられて、そのあたりから視界がなくなります。見えるのは、非常にまぶしい3点の光だけです。点眼麻酔をしているので目の痛みはないものの、目を押されているような不快感があり、筆者にとってはとても苦手な感覚でした。メスを入れる際には、歯科医院で歯を削るような大きな音がします。途中でもう少し下をみてくださいなどの指示もありました。先生が逐次手術の状況を説明してくださったので安心感がありました。先生「右目が終わりましたので次は左目です。」と言われ、あまりの不快感からもう終わりにしたいとも思いましたが、なんとか左目も終了しました。
手術時間は非常に短く、レンズを挿入する時間だけだと片目あたり1分程度、全工程合わせても10分程度でした。筆者にとっては人生で最も恐怖と緊張の10分間であったことは間違いなかったです。手術終了後はすぐに目を開けて大丈夫でした。目を開けるとすでに視力が回復していて感動しました。

 

手術後の目の状態
筆者の手術後の目の状態についてお伝えしたいと思います。こちらは、個人差があるかと思いますので、参考までにご覧ください。

【手術直後】

手術直後でも目は見えており、少し休んだあと、電車で帰宅が可能
視界の端の方を見ると痛みがある
朝起きると、コンタクトをつけたまま寝てしまったときのような目の違和感がある
テレビ、パソコンの画面でもまぶしく、長時間見ているのはつらい
ハローグレア現象(光の周りに輪が見え、光がまぶしく感じる現象)を強く感じる
【手術1週間後】

異物感があったり、ドライアイになる
ハローグレア現象を強く感じる
目の奥から感じる頭痛がある
テレビ、パソコンなどの画面のまぶしさはなく、仕事に支障は出ない
【手術1カ月後】

ドライアイで目がかすむ
ハローグレア現象はかなり落ち着いてくるも、まだ気になる状況
日常生活を送るうえで不便なことはほぼない
そして執筆現在に至ります。このように手術1ヵ月時点だと完全な裸眼感覚とまでは言えない状況です。少しずつ目が慣れてくるのを待ちたいと思っています。

手術を受けてよかったか
「朝起きて、眼鏡を探さなくていい」、「お風呂でシャンプーかボディーソープかを近距離で確認しなくていい」、「旅行にコンタクトも眼鏡も持っていかなくていい」といった解放感を感じており、人生が変わったと思っています。今のところ、コンタクトをしていた頃と比較すると生活の質が上がったと感じており、手術をしたことを後悔はしていません。
一方で長期的な視点でみると、リスクがないとは言い切れませんので、不安もあります。定期的に検査を行い、何か異常があればレンズの抜去も視野に入れています。

手術を受けてよかったか

医療費控除の活用で10万円以上の節税効果も
ICL手術は、健康保険適用外の治療ですが、医療費控除に活用することが可能です。ICL手術は一般的に高額な医療費がかかりますので、その分節税効果も大きくなります。医療費控除を活用するには、確定申告が必要になります。ICLを受けた年の1月~12月末に支払った医療費は合算できますので、領収書を必ず保管しておきましょう。医療費控除を利用すると、所得税は還付され、住民税は翌年の納付額が減額される形で節税メリットがあります。

【70万円のICL手術をした場合の節税額の目安】

総所得200万円:約12万円節税(所得税6万円、住民税6万円)
総所得300万円:約12万円節税(所得税6万円、住民税6万円)
総所得500万円:約18万円節税(所得税12万円、住民税6万円)
総所得800万円:約19.8万円節税(所得税13.8万円、住民税6万円)
※会社員で給与収入のみの場合の総所得は、源泉徴収票の「給与所得控除後の金額」の欄で確認できます。

 

 

おわりに
ICL手術はリスクのある手術ですが、裸眼生活を取り戻し、生活の質の向上につながるといった魅力もあります。また、コンタクトレンズを使用している場合、長期的には経済的なメリットも期待できます。本記事を参考に、視力矯正にはメガネかコンタクトの2択ではないことを知っていただければ幸いです。他にも選択肢はありますので、ご自身に合った方法を探してみるのはいかがでしょうか。